【読書メモ】年収150万円で僕らは自由に生きていく/イケダハヤト
こんにちは、ネコ山です。
最近アフィリエイトやらnoteやらで話題になっている、イケダハヤト氏の著書を読んでみました。
彼も86年生まれ。
わたしと歳が一緒というだけの共通点ですが、気になる人物です。
「お金」って必要なのでしょうか?
必要に決まってる。
家賃とか、食事代とか、車のローン、奨学金の返済とか・・・お金は必要でしょ。
でも、
「心身を削るほど働いて、自分の自由や時間を犠牲にしてまで得るもの?」
働く中でふと誰もが一度は頭に浮かぶことだと思います。
しかし…
「仕方ない、生活のためにこのまま働かないといけない」
「スキルアップのため、今は我慢する必要がある」
多くの人が自分に言い聞かせていると思います。
イケダ氏は、そんな事を日々自分に言い聞かせているような若者に向けて、お金の考え方の一つのアイディアを提示してくれていると思いました。
年収150万円で生きるには?
会社員を辞めてプロブロガーになる前からイケダ氏は、自分の生活にかかる最小限のコスト「生活の損益分岐点」を計算。
必要最低限の暮らしを実行していたそうです。
退職して安定収入がなくなっても、生活の損益分岐点を上回るだけの収入があれば、たいした問題はないのです。
彼の貧乏道ノウハウは、本書の序盤にいくつか紹介されていましたが、ただ少ない年収の中でやりくりしながら生きていく「貧乏暇なし」状態にあるのと、イケダ氏が提唱する貧乏道は別物で、「収益性を高める」ことに注意しています。
本書の初版が2012年11月ですが、4年ほど経った2016年、イケダ氏がアフィリエイトや有料オンラインサービスで儲けているところを見ると、この貧乏道って後付けじゃないんだなって思いますよね。
お金とは、人とつながらないための免罪符
ここで私の話ですが、よく野菜を頂くんです。
パートのおばちゃんに。
おばちゃんは趣味で家庭菜園をやっていて、冬は白菜と大根、春は玉ねぎとジャガイモ、、等々。
自分の家庭では消費できず余るほどの野菜を作るそうです。
「こんなに美味しいんだから売ってみたらいいんじゃないですか」
と言ったことがあるんですが、
「売るほどは作ってないしうちでは余るから、美味しいって言ってくれる人にあげてるのよ」
「あんたみたいに美味しいって食べてもらえると本当に嬉しいの」
「もっと持ってきてもいい?」
と、それからガンガン野菜をくれるようになりました。
こうして私はスーパーで野菜を買わずとも、タダで美味しい野菜を手に入れることができるようになったのです。
本書では「人とのつながりで、お金をスキップできる環境を手に入れることもできる」とありますが、私もおばちゃんと仲良くすることで、タダで野菜が手に入るようになりました。
しかし女性同士仲良くなるということは、同調圧力の恐れや常に気を使わないといけないなど、結構面倒くさいことが多いです…実際のところ
タダで恩恵を受けるか、人に気を使わない事がベストなのか、人対人の面倒くさいところをスキップするために、お金を払っていたんだなと思いました。
イケダハヤト氏が考える「いい会社」
”世の中のどういう問題を解決するために、自分たちは日々働いているのか”という問いに対する納得できる答えが社内で共有されている会社
むりむりむりむり。
創業者が素晴らしい理念を抱いていても、会社が大きくなればなるほどこうです⬇︎
《社長》・・・会社を存続させねば、従業員の雇用を守らねば
◇哲学を失った社長への幻滅を深める◇
〈社員〉・・・金を稼ぐため、スキルをつけるため
本書にもありますが、若い世代は「社会のため」の仕事を求めていると私も思っています。
「やりがい」ばかり求めて「ビジネス」をわかっていない。
そう感じるバリバリ仕事をしてきた年代の人もいるでしょう。そのやり方でいけるなら、今の時代だってほとんどの会社が潤ってるんじゃないの?
値引きとか、特典付きとか、高品質とか(今やもう当然の品質だし)、抽選で◯名様に〇〇をプレゼント!とか、あんまり惹かれません・・・
そこで「プロボノ」=スキルボランティアが紹介されています。
実際イケダ氏もプロボノに多くの時間を使っていたようです。
無報酬なのにちゃんとした働きをしてくれるの?と疑いたくなりますが、純粋に誰かの役に立ちたいというモチベーションで活動するので、十分すぎるほど効果を発揮してくれるそうで、大手IT企業も組織的にプロボノを推進しているとか。
自分の所属する会社が、近視眼的な目標で会社も社員も動いてるとしたら悲しいですね。えぇ悲しいです。
個人的な感想
難しくなくすっきり読めます。
「会社員を辞めて、低年収で生きていくなんて無理だよな」と思ってる人は、一度読んでみたらいいと思います。
思っているほど無理じゃないし、人とのつながり次第でお金をスキップできるかもしれない。
インターネット上に広げられている便利なサービスを利用すれば、直接取引できてモノのコストが下がるかもしれない。
自分のスキルを使って多くの人を助ければ、もし自分が困った時に助けてくれるかもしれない(下心?)
オイオイオイ…できるかな?
と思った人は、すでにお金に依存しているかもしれません。
結局、行動するかしないかなので、行動に出ない限り人の恩恵は受けれません。
でもこれって、男性と女性とでは人とのつながり方において感覚が違うのかもしれないな…?とは感じました。
(女性対女性のコミュニケーションの取り方はややこしいので・・)
うーん、ひとづきあい。。。